No.011「第10話:夏休み特別企画 白さん流のコーチングその二、遅刻撲滅委員!?」



今回は、前回から引き続き、白田さん通称「白さん」のお話です。

クロストレーニング先のゴーカートのアトラクションはとにかく朝が早い……。当時パ
ーク内のアトラクションでは出勤時間の一番早いアトラクションで、オープンの1時間
45分前なのです。

なぜ、そんなに早いのかというと、乗ったことのある人はご存知かと思いますが、あ
のゴーカートは、1台1台本当にエンジンがついていて、その日用意するゴーカート
全部に給油をします。ピット内にはガソリンスタンドと同じ、給油機があるんですよ。

さらに、当日使うレースカーは、1台ずつ水でぬらした雑巾で丁寧にふきあげを行い
ます。オープン前に用意する台数は、1コース18台で、3コース分の54台。これ
をオープン前に、1台ずつ給油とふきあげを毎日行うため、出勤時間が早くなるわけ
です。

そして、3ヶ月のクロストレーニングも中盤に入ったころでした。その日のパークオ
ープン(開園)時間は8時30分。早番だった私の出勤は、1時間45分前なので6
時45分。通常であればコスチュームに着替えて、現場に6時45分までに出勤のは
ずでした……。

しかし、悲劇が……。

その日私を目覚めさせてくれたのは、7時ちょうどの会社からの電話でした。
「zzzz……。はぁい。香取です……」
「オフィスの砂糖田です。香取さん、今日の出勤は何時?」
「へっ!? 今日は6時45分ですが……」
「そう、正解!! じゃぁ今何時?」
「えっと……。 あぁぁぁぁっ!! すみません、7時です」
「何分ぐらいでこれるかな?」
「いや、今すぐに行きます。えっと、だから、40分ぐらいで……」
「わかりました。気を付けてきてくださいね」

……ついにやっちまいました。(T_T)
大事なクロストレーニング中の遅刻です。さらに、オフィスからの電話で起こされて
の無届大遅刻!!

私はこのクロストレーニング前から、自分のアトラクションの上司に「クロストレー
ニング期間中は、絶対に遅刻はするなよ」と、耳にたこができるほど言われていたの
にもかかわらずです。

電話を切った後の私は、ただただ「どうしよう!!やっちゃったよ」と部屋の中をうろ
つくばかり……。そして何とか準備をしたかと思えば、行動は、靴下が左右色違いだ
ったり、Tシャツを前後逆だったり……。

とにかく、急いで準備をした私は、すぐさま車に乗り込み、エンジン全開で会社に向
かいます。

いつもは好きな音楽を聞きながら、楽しい会社までのドライブも今日ばかりは違いま
す。信号が赤に変わらないことを祈りつつ、心臓をドキドキさせながら、モースピー
ドで会社へ……。

やっとのことで、会社に到着した私は、すぐさまコスチュームに着替え、現場まで猛
ダッシュ!!息を切らせながら、現場に到着したのはオープン15分前でした。現場で
は、当日運営責任者の白さんがスタッフに混じって準備をしています。

急いで白さんのもとへ「すみません!!今到着しました」と大きな声で怒鳴られるのを
覚悟して走って行きました。そして、私は今までに体験したことの無い、白さんの"白
さん流コーチング"を体験することになるのです。

「すみません!!寝坊しました!!」
「おぉ!!香取、大丈夫か?白さん心配してたんだぞ。
 ほら、靴の紐がほどけてるから結んで(^.^)」

当然、怒鳴られると思った私に白さんの第一声は、本当に心配そうな顔をしながら、
やさしい声で語りかけてきます。

「もう、白さん心配で仕方なかったよ!!」
「……へぇ!?」
「いや、香取が急いで来て途中で事故でも起こすんじゃないかと思ってさ」
「……はぁ、本当にすみませんでした」
「まぁ無事に着いたからな良かったよ」
「すみませんでした」

「香取、どうして遅刻したんだ?」
「いや、オフィスからの電話で起きました。目覚ましも気がつきませんでした」
「そうか……。で、オフィスから電話が来たときはどうだった?」
「焦りました。もうどうしようって頭のなかが大パニックで……」

「そうだよな、遅刻するとパニックになるよなぁ。それでここまで来る間はどんな感
 じだったんだ?」
「……そりゃ、早く行かなくちゃと焦るのと、遅刻した罪悪感みたいなもので、本当
 に大パニックでした」


「うん。わかるなぁ〜。本当に遅刻した時って、嫌な感じだよね」
「ハイ。すみませんでした。」
「また遅刻したいと思うか?」
「もう2度としたくないです」

「そうだよね。他の人にも同じ思いはさせたくないよなぁ!!」
「ハイ」
「そしたらさ、香取は今日遅刻して、本当に嫌な思いをしたんだから、これをさ何か
 できないかね」
「……えっ!?」

「だからさ、他のスタッフにも遅刻して今日の香取と同じような思いをさせたくない
 よね〜」
「……はぁ」
「せっかく香取が今日、こんなに嫌な思いをしたんだから、それを他のスタッフにも
 体験させないように、『遅刻撲滅委員』になるっていうのはどう?」

「ちっ遅刻撲滅委員……ですか?」
「そう、よし!!今日から香取は遅刻撲滅委員ね!!このアトラクションで起こる遅刻を
 撲滅していこう!! ねっ!! 今日の終礼までにどうやったら、嫌な遅刻をみんなが
 しないで済むようになるか考えておいてよ」
「……はっ はい」

こうして私はこの遅刻を堺に、『遅刻撲滅委員』となったのです。
そして、その日の終礼で発表されることに……。

「はい、お疲れ様でした。本日香取さんが遅刻をしてしまいました。皆も遅刻したこ
 とがある人はわかると思うけど、遅刻した時って嫌だよね。ドキドキしてさ!!
 だから、今日から香取さんがこのアトラクションの『遅刻撲滅委員』になりました
 。それでは委員になった香取さんから一言お願いします」

「えっ!!マジですか? 
 えーっ、今回遅刻撲滅委員となった香取です。遅刻は本当に嫌ですよね。この嫌な
 遅刻がなくなるようにがんばります」

「はい、ありがとう。ということで、白さん考えました。もし、明日遅刻しそうだな
 とか思ったときには、香取さんに相談してください。必要であれば、香取さんを中
 心に、みんなでモーニングコールなんかをして、嫌な思いをしないようにしていき
 ましょう。
 また、委員の香取さんから、遅刻撲滅のための具体策などが出てくるので、それを
 みんなで実践していきましょう」

悪いことや約束を破ったときには、怒鳴られ叱られることしか体験したことのない私
にとって、白さんの行動は目からウロコでした。
まさか、こんなことを発想するとは……です。

この後、委員の私は具体策として、終礼後次回の勤務の復唱や、何時に起きるのかの
確認など、白さんと相談させてもらいながら、クロストレーニングが終わるまで続き
ました。

もちろん、白さん流に言えば「絶対起きるぞ!!モーニングコール大作戦!!」も行い、
出勤時間の早いこのアトラクションでも、楽しくみんなで遅刻しないようにどうした
ら良いかを真剣に考えました。

この体験をなかで、白さん流の仕事「面白い発想で仕事が楽しくできるように」が少
しずつ理解していくことになりました。

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2005年06月15日 00:46 |メールマガジン(バックナンバー) | トラックバック(5) コメント(0)



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