2007.02.02「会社の利益と赤ん坊の命、どっちが大切だ!!(森永)」
コレは結構有名な話ですが、以前北九州の伝説の美容室バグシーの久保さんから教えてもらいました。
「香取くん、森永ってお菓子の会社あるでしょっ、知っとう?」
「はい、もちろん知ってますよ」
「あの会社は凄かねぇ〜」
「えっ!? どうしてですか?」
「昔、関東大震災があったでしょ、そん時、森永さんの会社も工場もぼろぼろなってしまったんだって、そんで、残されたんは、ぼろぼろの工場にあった、粉ミルクだけやった。
それを知った、創業者で社長の森永さんは、役員を集めて『無事だった粉ミルクを今すぐ被災して困っているひとに配ってこい!!』って命令したんだって、それを聴いて、役員の人たちも色々考えるわけよ。『このままやったら、会社も倒産してしまう。でも、幸い商品である粉ミルクは結構残っているし、社長の言うとおり半分を、被災した人に寄付して、もう半分を売って何とかこの急場をしのいで、その間に工場の復興をしよう』ってね。そりゃそうよね。だって、関東大震災でなんもかんもなくなってしまったんやかい、それしか会社を存続させる方法はなかでしょっ!!
でね、直ぐにこのことを森永社長に報告すたんだって、『社長の言うとおり、無事だった粉ミルクの半分を被災された人たちに配りました。工場は壊れてしまっていますが、残り半分の粉ミルクがありますので、何とかコレを売っていけば、工場の復旧までは日銭も稼げて大丈夫だと思いますのでご安心ください』てね。それを聴いた社長の森永さんが激怒したって言うんよ!!」
「激怒!? ですか……」
「そう、『お前らはこの状況の中で一体何を考えているんだ(怒)私達はなんのために粉ミルクを造ってきたんだ!! 周りを良く見てみろ、被災した人たちの中には、家もなくなって乳飲み子抱えて路頭に迷っている人たちがたくさん居るんだぞ、俺がいつ半分だけ配れっていった、残っている粉ミルク全て配ってこい!!』そしたら、役員が反論するんよ『しかし、社長、残っている全ての粉ミルクを配ったら、わが社が無くなってしまいます』そしたら、鬼の形相でさらに激怒したらしいんよ。
『まだわからんか!! 我々はこれからの日本を背負って立つ未来の赤ん坊の成長を願ってその支援をしてきたんだ!! 今配らんでいつ配る、なんのために今まで粉ミルクを作ってきたんか考えろ。会社の利益や存続と、赤ん坊一人の命、どっちが大切だ!! 会社なんかつぶれても、また立ち上げればいい、俺は何度でも造ってみせる。そんな自分たちのことじゃなく、目の前の赤ん坊のことを考えろ(怒)』ってね。
凄いと思わん? 香取君、この創業者の精神が今のあの会社のDNAに組み込まれとるんよ!! コレって中々できんね」
昭和の経営者の凄さ、そして会社の使命感を感じ鳥肌が立ちました。
どうかすると、自分の利を考えてしまうのですが、究極の状況に立たされてもその使命感が先にくる、コレが創業魂なのかって思いました。
昔見たタイタニックって映画の中で、沈み行く船体の上で、気丈にも最後まで音楽を演奏することを決め、最後まで演奏していたあの人たちのことを思い出しました。
この話を教えてくれた、久保さんのバグジーさんの企業理念は『敬愛』です。全てものに愛を持って接しようってことだそうです。そしてそれは、常に自己中心ではなく、利他中心、自分以外の人の利を考え行動しようと言う事です。そしてそれは、今も発展し成長し続けています。
森永さんのこの話に共感し、それを目を輝かせて語ってくれる久保さんも森永さんと同じように思えました。
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2007年02月02日 03:12 |日記 | トラックバック(34) |コメント(1)