「教育のシンボルキャラクター」

皆さん良くご存知の映画ピノキオですが、僕が言うのも変ですが、実はよくできた映画なんですよね。
時代は前作で世界初となる長編アニメーション映画「白雪姫」の大ヒットに続く第二弾として1940年に公開された映画だったんです。
当然前作の大ヒットがあるので、それに続くファンタジーな映画を期待されていたらしいですが、そこは天の邪鬼なウォルトさんですから、同じようなもんなんか作れるかってことで、周囲の反対をよそに、全くタイプの違う、ピノキオを選んだんだそうです。
原作のピノキオは、ちょっとパンチの効いてる小説⁉だったみたいで、主人公のピノキオは結構なワル餓鬼だったみたいです(笑)
しかし、制作を始めるんですがなかなか難しかったそうなんです。なんせ、木の人形が良い事をして人間になるわけですから、クライマックス以外は木の人形……。表情をつけるとおかしくなるんです。
だからどんなに描いても、感情移入しにくいわけで、白雪姫に比べて華がない……。このままじゃぁ魅力的な面白い作品にはならないとストーリーづくりに悩んでいたそうです。
それでも諦めないのが、ウォルトさんですよね〜。色々と悩んだ末にたどり着いたのが、主人公では木の人形で華もなければ表情も描けないけど、脇役を魅力的に描けないかと考えたのが、あのジミニークリケット(コオロギ)、そら豆人間みたいなやつです(笑)。
原作では、イタズラ好きのピノキオに踏んづけられて死んじゃうらしいのですが、彼に重大な役割を与えたんです。
それが、ピノキオの“良心”でした。
木の人形のピノキオは、おじいさんの夢を叶えるべく、人間の子供になりたい。そうなるには、人間の子供と同じように、物事の善悪を判断して良い行いをしないと人間にはさせてもらえないわけです。そのピノキオの良心になって、ピノキオに良い行いをさせ、ゴールへ導く役割がジミニークリケットだったんです。
そしてこれが物語の中で大当たりするわけで、映画の中でジミニークリケットが歌う「星に願いを」は、アカデミー賞の中で賞をもらうぐらい売れまくります。
当時の時代背景の中では、黒人の子供たちが夢を口にしてその夢が叶うなんて許されないような雰囲気の中、ジミニークリケットが歌うその歌詞に、当時の黒人の子供達から、「ホントに夢は叶うんですよね」って手紙がディズニー宛に山ほど届いたそうです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
星に願いを(日本語訳はGoogle先生から)
マイケル・ボール, アルフィー・ボー
星に願いをするとき
When you wish upon a star
あなたが誰であるかに違いはありません
makes no difference who you are
あなたの心が望む何でも
anything your heart desires
あなたのところへ来る
will come to you
あなたの心があなたの夢の中にあるなら
if your heart is in your dream
極端な要求はありません
no request is too extreme
星に願いを
when you wish upon a star
夢想家のように
as dreamers do
運命は親切です
fate is kind
彼女は愛する人たちにもたらす
she brings to those who love
の甘い充実感
the sweet fulfillment of
秘密の憧れ
the secret longing
青の船のように
like a boat out of the blue
運命はステップインして、あなたを通して見ます
fate steps in and sees you through
星に願いを
when you wish upon a star
あなたの夢は叶う
your dreams come true
星が生まれたとき
when a star is born
彼らは1つか2つの贈り物を持っています
they possess a gift or two
そのうちの一つはこれです
one of them is this
彼らは力を持っています
they have the power
私たちの願いをかなえるために
to make our wish come true
星に願いを
when you wish upon a star
あなたが誰であるかに違いはありません
makes no difference who you are
あなたの心が望む何でも
anything your heart desires
あなたのところへ来る
will come to you
あなたの心があなたの夢の中にあるなら
if your heart is in your dream
極端な要求はありません
no request is too extreme
星に願いを
when you wish upon a star
夢想家がするように。
as dreamers do.
運命は親切です
Fate is kind
彼女は愛する人たちにもたらす
she brings to those who love
の甘い充実感
the sweet fulfillment of
秘密の憧れ
the secret longing
青の船のように
Like a boat out of the blue
運命はステップインして、あなたを通して見ます
fate steps in and sees you through
星に願いを
when you wish upon a star
あなたの夢は叶う
your dreams come true
星に願いを込めて…
When you wish upon a star…
あなたの夢
your dream
叶います!
comes true!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに、こうして読んでみるといい歌詞ですよね〜。僕はこの音楽が聞こえると、クロージング作業を思い出しますが(笑)
そして、この映画の中で登場した、ジミニークリケットですが、ウォルトさんはすごく大切に、ミッキーと同じぐらい大好きなキャラクターだったそうです。
その後も、ディズニーランドでは、このジミニークリケットが教育のシンボルキャラクターになるんです。
皆さんもパークの中で、このジミニークリケットのバッチを付けているキャストを見かけた事はないですかね?
実はトレーナーと言って、新人キャストの育成トレーニングを担当する役職になるともらえて、常に付けるバッチなんですね〜。
常にキャストの“良心”となって、最幸のディズニーキャストへ導いてくださいねってことなんですね。
僕がトレーナーになった時に、何かの研修でピノキオの映画を参加者全員で観て、その後にお互いの気づきを分かち合うみたいなものがあったんですが、その時に言われたのが、ジミニークリケットの立場に立って、もし自分がジミニーだったらって考えながら観てくださいって言われて観たんです。実は僕が最初に偉そうに言った、良くできてるなぁって所なんです‼
もし、お子さんのDVDとかあったら、ジミニークリケットの視点で観ていただきたいんですが、導かなきゃいけない主人公のピノキオが、まぁ言うことを聞かないんですよね(笑)。約束は破るし、嘘もつく……。
更に、ジミニークリケットは、コオロギですから、ピノキオに比べたら小さいです。決して体を張ってピノキオを止めることができなかったりするです。そこらへんの描写が正しく良心なわけで……。
僕が当時、目からウロコだったのが、あんまりにもピノキオが言うことを聞かないんで、一回「もう怒った、勝手にしろ」って、コーチを投げちゃうシーンがあるんですが、当時の僕は、トレーナーが途中で感情的になって、さじを投げるなんて絶対してはイケないって、勝手に思い込んでたので、改めて観てびっくりしたんです。
ちろん、そのままだと物語は成立しないので、やっぱりピノキオの事が心配になって、もう一度引き返すと、ロバになっちゃってるんですが(笑)
それまで完璧でなければイケないと信じていた自分にとって、リーダーやトレーナーも人間だから、途中で感情的になるときだってあって、でもそれは失格って事ではなくて、一度は感情的になっても、最後はそれを反省して、再度戻ってもいいだって事で、貼っていた糸が和らいだのを覚えています。
そして、ゴールにたった時に、自分の事のように成長を喜べる存在になれたら最高なんだなって気づきました。
ぜひ皆さんも、映画「ピノキオ」をコーチで良心のジミニークリケットの立場で観たり、映画「ダンボ」を調教師役で、勇気を与えるティモシーの立場で見てみると、新しい発見があると思いますよ‼
ちなみに、ディズニーのキャラクターは、白い手袋をはめてるキャラクターは、擬人化されてるんだそうです。だからプルートはミッキーの飼い犬で犬のまま、グーフィーは犬だけど、二足歩行でサーフィンも出来るんですね〜(笑)