「強くなてなるな‼ 弱いからこそ心震えるんだよ‼」

さぁ、バレンタインデーの今日、男性の皆さんはいくつチョコレートもらえましたか〜(笑)
学生の頃から、バレンタインデーなんてなきゃいいのにって心の底から思っていた、クラスの女子からは、影でジャイアンって呼ばれていた香取です(笑)
チョコレートなんていらない、俺は強くなるっ、なぁ〜んて強がってた頃が懐かしいですね。
今日はそんな強くなるってことなんですが、先日千ちゃんと大坂と、飲んでいたときに大坂が『俺がもっと強くならないといけないんですよね』なんて、言った時、すかさず千ちゃんが言った言葉が印象的でした。
「大坂ちゃん〜、
強くなんて、ならなくていいんだよ。
今のままでいいんだよ」
「えっ⁉ なんでですか?
俺が強くなんなきゃ、家族が……」
「ほらぁ〜、そこだよ。
無理して、強くなろぅってしてる〜。
違うよ。弱いままでもいいじゃない。
強くなって強いやつが戦って勝った所で、誰も心が動かないよ。だって強いし勝って当たり前だから。
でもね大坂ちゃん、弱いままの今の自分が、倒されても倒されても、ボロボロになっても、前に進もうってするその姿が、人の心を震わせられるんじゃないかな。僕はそう思うんだよね」
激しく共感できました。
自分も強くならないとって、無理して頑張って頑張って空回りしたり、自然体ではなくなって失敗したり、ホントはイザという時に、力まず力を抜くことが必要だったりするのに力をつけようとしたり……。
千ちゃんの言う通り、強い奴が勝つのもいいけど、弱いままでも諦めずに、何度も立ち上がって1ミリでも前に進もうとするその姿に人は心を動かされ、自分の心が震えるんだと思うです。
例えば、小学校の運動会。
徒競走で、スタートラインに並んだ瞬間、誰が見ても、走るのが苦手そうだったり、運動は上手くないだろうなって見た目でわかるような子がいたりする。
よーいどん‼
スタートしたら案の定のビリっけつ……。
全校生徒も見てるし、父兄も先生たちも皆が見てる中、一緒にスタートした友達からどんどん引き離され、自分では一生懸命に腕を振ってるんだけど、スピードは一向に上がらない。
今年こそ順位を一つでも上げたいって思ってたのに……。
自分の力の無さに、恥ずかしくて、情けなくて……。
それでも、一所懸命にゴールまで今出来る全力で走っているその子の姿を見た時、僕らは心を震わされるんじゃないですかね。
もう大人になった僕らには知恵がある。自分の苦手な事は、いろんな言い訳、それらしい理由をつけて、最初からやらない選択だってできる。でもそんな僕の目の前を、転んで膝擦りむいて、それでもゴール目指して、頑張ってるその子の姿に、今の自分を投影して、我武者羅に頑張る事を諦めて、なんかスマートにとかクールにとかやってた自分を見つめ直すんじゃないですか。
確かに、世の中どんなに努力したって、結果が付いてこないことだってあるし、自分の弱さを他人にさらけ出すなんて、格好悪いし……、でも今、目の前で涙をこらえながら、歯を食いしばって走ってる子供の姿は美しいし、格好良く見えるんじゃないですかね。
もっと自分を強くして、強くなってから勝負に挑むやり方もあると思います。でも、最初から勝負は見えてるかもしれないけど、今やらなきゃ、今行かなきゃいけないと動き出して、不器用でも弱くても、それでも前に進もうとするその姿は人の心を震わすんだと思います。
“本当のカッコ良さは、カッコ悪さの先にある”
強くなんかなろうとしなくてもいい、弱い自分を受け入れて、カッコ悪くても、前に前にできる事を必死にやれるそんな不器用だけど、頑張る自分になりたいたいです‼