2020年3月10日「ドラマチック・マネジメントアワード(高い高い目標)」

先月、櫻井の紹介で、森さんのやっているドラマチック・マネジメントアワードに行ってきました。
この勉強会は、会社の掲げる目標以上の「高い高い目標」を追いかけ成長するめの勉強会です。

ココには、各会社から集まった社員達がチームとなって、自社の中での高い高い目標を掲げ、10か月間の勉強会を通して、参画しているほかのチームとの相互支援のもと、その高い高い目標をクリアし成果を上げて、その成果の発表会が年一で行われるアワードでした。

予選を勝ち抜いて発表する彼らの姿は、ほんとに感動の涙が自然と溢れてきました。
そうすると自動的に矢印は自分に……。

僕は彼らのように、自ら高い高い目標を設定して、その目標に向けてチャレンジしているのか?
今の自分の力を出し惜しみしていなか?
もっと、できる事があるのに、他人事、人任せ、明日やろうのバカ野郎になってないのか?

自分を考えるいいきっかけになりました。
皆さんもぜひ、このドラマチック・マネジメントアワード略してドラマネを覗いてみてください(^^♪

人間は目標を立てる時、ちょっと努力して超えられるぐらいの目標を立てる人と、決して超えらんないだろうと言う大きな目標を立てる人に分かれるそうです。これを教えてくれたのは、北九州にある伝説の美容室バグジーの久保先生でした。

「香取くん、それぞれの美容師さんを集めて、来年度の売り上げ目標とかをかんがえるじゃない。そうすると面白いんだけど、目標の立て方でその人の来年が見えてくるんよね」
「へぇ~そうんですかねぇ」

「うん、例えばね、来年度の目標を立てる時に今年の実績ってのがあるよね。これをもとにみんな設定していくんだけど、大体の美容師さんはね、今年これぐらいだから、来年はちょっと頑張って、これくらいって110%とか120%とかで落ち着くんよね。
でんね、そうして手が届きそうな目標にしている人たちは蓋を開けてみると、みんな今年よりも少し落として90%とか95%とか、今年の実績にすら達しないんよね」

「へぇ~そうなんですか‼
不思議ですねぇ~」

「うん、きっとこれぐらいなら達成できるでしょって事で、ちょっと気持ちが緩んだり、今の自分に満足しちゃったりするんかもね」
「そうか……でも、なんかそれ俺もわかります。恥ずかしいけど、自分もそうですもん(^^ゞ」

「まぁみんなそうなるよね。
でんね、逆に蓋を開けたら去年よりも1.5倍の実績になるやつもおるんよ」
「えぇ、どんな人なんすか?」

「それはね、アホなやつなんよ」
「アホ⁈」

「そうそう、アホなやつね(笑)
だいたい、みんな真面目に今年の実績を分析して、ココをこうして来年は110%目指そうって目標設定して、結果90%だったりなんだけど、アホは分析なんかせんでね。お前は来年の目標どうするん?って聞くと『えっ2倍で』って、何の根拠もなく2倍とか言いよるよ(笑)」
「えっ2倍ですかっ‼
そりゃ無茶苦茶ですね」

「でしょ。だから僕もね言うんよ。『お前、2倍って、単純に考えても2倍働かなむりなんよ。金額は2倍にできんから、客数を2倍増やすか、2か月にいっぺんに来る人を毎月来てもらうか、とにかく倍よ』ってね。それでも本人は大丈夫ですよっ俺には秘策がありますからって笑っとんよね」

「秘策……ですか」
「そうそう、要するに今まで通りやってても倍にはならないわけで、だから何か今までと違うやり方や方法を撮らない限り無理なわけよね。でんね、結果2倍にはならんけど、そいつが150%160%と最高の成果をだすんよね」

「実際にはどうやってそんなになるんですか?」
「そいつがやったのはね、突然夏ごろに俺の所に来て『先生、俺ちょっとこの資格取りにいきたいんですよね』って紙を持ってくるんだよね。みたら、その用紙は印鑑を掘る資格が取れる用紙やったんよ」

「えっ印鑑を掘る資格ですか?」
「そう、美容師だから関係ないでしょ(笑)」
「確かに紙を切るのと印鑑は関係ないですよね」

「でんね、そこが彼の秘策だったんよね。
印鑑を掘る資格を休みの時に取りにいった彼は、年末に現れるなりパンパンのコンビニの袋を4つぐらいぶら下げて現れてね、『先生、見てください』って袋を開けると、山のように出てきたのが印鑑だったんよ。それで『いやぁ~やっと間に合いましたよ。これ全部お客様の名前の印鑑なんですよね』って(笑)
彼は仕事が終わった後、一生懸命にお客様一人ひとりの印鑑を掘っていたんよね。そうは言っても彼は人気スタイリストだからね、自分のお客様だけで600人居るわけよ。その全員分の印鑑を掘っていたんだよね」

「スゴイ……」
「でしょ、それでこの印鑑を年賀状を送る時に、今年は印鑑を掘る資格を取りましたと、お客様のを掘りましたからぜひ、いついつまでにお店に取りに来てくださいって、作った印鑑を押して投函するんだよね~」

「おぉ~もう何屋なんかわからんですよ」
「でしょ(笑)
でん、自分の名前の印鑑だもんね、そりゃみんな取りに来るわけよ。あっ一人だけ取りに来んかったって言ってたかな、その人のが気になるわね(笑)
そして、目標の倍にはならなかったけど、最高売り上げを達成しちゃったんだよね」

なるほどです。
自分の手の届きそうな目標も良いけど、決して現状では手の届かない、また一人では絶対に無理かもしれないって言う高い高い目標を定める事で、それを達成するには今の自分の枠を超えたところで発想したり、仲間と本気で関わらなければ、その成果は達成できないです。

この森さんが行っているドラマネも、高い高い目標を掲げることで、本気で仲間と関わったり、今の自分の知りうるやり方ではない所にある発想を持って成し遂げなければ成果はでないし、だからこそ各企業業種業態が違う人たちと相互支援していける事で、ともに勝つ事を学べるのかも知れません。

長い人生の中でたった10か月、高い高い目標にチャレンジする彼らがうらやましく思いましたし、それを本気で支援している森さんをはじめ、送り出す社長や関わるひとたちのお陰で、今までの自分たちでは決して立つことのできなかった頂上からの景色が見えるんだと思いました。

是非、皆さんの会社でも、このドラマネに参加してみてはどうでしょうか?

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